私は、10年ほど前に学資保険を含めた貯蓄型の保険を全部解約しました!
今回は、子育てママさん方が気になっている「学資保険」のお話です。
結論から言うと、学資保険はおすすめしないどころか、不要と言っても過言ではありません。
でも、周りのママ友もみんな学資保険には入っているって言ってたし、先輩ママからもおすすめされたわよ?
私もかつては、ママ友のにおすすめされ、深く考えずに学資保険に入ってしまいました。
でも、ちゃんと調べて「学資保険の正体」を知ると、デメリットの方が圧倒的に多く、学資保険が「ハイリスク・ローリターン」な教育資金準備方法だとわかり、慌てて解約しました。
学資保険に入らなかったら、どうやって「教育資金」を準備して、「親の万が一の事態」に備えたらいいの?
学資保険に入らなくても、もっと効率の良い方法で「教育資金」を準備でき、別の方法で「親の万が一に備える」ことができます。
「子供が生まれたら学資保険」という固定概念を捨てて、一番得な方法を選べるように、金融知識を身につけることこそおすすめです!
ということで、学資保険をおすすめしない詳しい理由と、学資保険を解約して代わりに教育資金に備えるためのより良い方法を見ていきましょう。
なぜ学資保険に入っているのかをよく考えよう
学資保険に入っているあなた、学資保険を検討中のあなた、ママ友におすすめされるまま学資保険に入ってしまった私もそうですが、その必要性や学資保険自体のことをよく理解しているでしょうか?
なぜ、自分が学資保険に入ろうとしているのか、学資保険に入って得られるメリットが何なのかを明確にしてみることから始めましょう。
学資保険に入る目的は明確ですか?
学資保険に入る一番の目的は「教育資金」を貯める事だと思います。
そして次に、親に万が一のことがあったときに「保障」を受けられることですね。
この目的が明確になっていないのに、学資保険に入ろうとしていませんでしたか?
この段階で、もし十分に教育資金は溜まっているとか、保険に入っていて親に万が一のことがあったときの保障は大丈夫、ということであれば、学資保険はそもそもおすすめしないどころか、全く不要です。
学資保険に入るメリットを把握していますか?
2つの目的「教育資金」と「保障」が明確になったところで、学資保険おすすめ派の人がよく言う「メリット」についても見てみましょう。
学資保険のメリットは、たったこれだけです。
強制的な貯金は、逆に家計に非常事態が起こった際には足かせになる諸刃の剣です。
自動引き落としではなくても、先取貯蓄で十分対応できますよ。
また、契約者に万が一のことが起こりお金が用意できなくても、日本には「遺族年金」や「生活保護」など生活を支える制度や、「就学援助」や「大学無償化制度」などの仕組みが十分に整っているため、進学できなくなったり、生活に困る事の方が考えづらいのです。
そして、返礼率が最大でも110%程度であれば、資産運用の方がはるかに資産が増えますね。
果たして、これは「メリット」と呼べるのでしょうか?
誰にどんなメリットがあるのか、もう一度よく考えてみてください。
学資保険をおすすめしない5つの理由
上記のようなメリットを考慮しても、やはり私は学資保険はおすすめしません。
それでも、仲の良いママ友におすすめされたりすると、心が揺らぎますよね。
そんな人は、下記の「学資保険をおすすめしない5つの理由」を読んでから、学資保険を検討するようにしてください。
①学資保険は貯金ではない
学資保険は「貯金」ではありません。
「学資保険」の名の通り「保険商品」です。
貯蓄型の保険商品ではありますが、「満期」になってようやく払い込んだ金額か、それより少しだけ増えるというくらいです。
そして、保険なので、どんなことがあっても月々一定額を払い続けなくてはいけません。
自分で貯金するように、家計に応じて金額を上下させてコントロールすることができません。
②途中解約すると元本割れする
子供が18歳になる満期までに何か起こって、お金が必要になったり、学資保険よりもっと良い方法に出会うなど、人生はいつ何が起こるかはわかりません。
そんな時、途中解約をしても、保険なので当然払った金額全ては戻りません。
必ず元本割れか、返金がないかのどちらかです。
私も、過去に学資保険を解約した経験がありますが、一括で全額入金してから途中解約したところ、8割ほどしか戻ってきませんでした。
100万円払い込んだ1年後に、80万円に減って戻ってくるというイメージです。
何もしていないのにお金が減るという痛い勉強料でしたが、これが金融リテラシーを高めるきっかけとなり、「損しない方法」「得する方法」を選択できるようになりました!
③返礼率が低い=お金は増えない
「教育資金」が目的となれば、「お金を貯める」もしくは「お金を増やす」ことをしなくてはいけませんね。
それなのに、学資保険の返戻率は高くても110%程度です。
100万円預け入れて、18歳まで引き出せないのに、110万円にしかならないのです!
学資保険の売りである「保障」を手厚くすればするほど、返礼率は下がり元本割れします。
でも、「貯める事」「増やすこと」が目的であるにもかかわらず、元本割れしていては「教育資金」準備の方法として効率が悪く、やはりおすすめできません。
④インフレリスクに弱い
学資保険は、契約の段階で「満期時に受け取れる金額」は決まっています。
0歳の時に契約したら、18年後に受け取れる金額は確約されているということです。
それこそが大きなリスクと言えます!
お金の価値は常に一定ではありません。18年後の100万円と今の100万円は同じ価値ではありません。たいてい物価が上がることで、お金の価値は下がります。
私が子供のころハンバーガーは50円で、今は110円です。
子供が18歳になるころに、300円になっていたとしたら?
受け取れる100万円の価値は、現在の価値の3分の1になるということです。
これがインフレリスクです。
インフレリスクについては、下記の記事にまとめました。
⑤ハイリスク・ローリターンの金融商品
学資保険は、途中解約のリスクや、インフレリスクなどのリスクを有しているにもかかわらず、満期を迎えても得られるリターンが極めて少ないことがわかりました。
たいていの場合、リスクとリターンは一致します。
株式投資なら、「ハイリスク・ハイリターン」
投資信託なら、「ミドルリスク・ミドルリターン」
でも学資保険は「ハイリスク・ローリターン」な金融商品なのです。
高いリスクをとっても高いリターンが得られないのなら、なぜ高いリスクをとる必要があるのでしょうか?
リスクとリターンの不均衡が、学資保険をおすすめしない最大の理由です。
高いリスクをとるなら、高いリターンを得たいわ!これなら、学資保険よりも投資信託の方が手堅いってこと?
リスクとリターンの均衡では、投資信託が圧倒的勝利です。
学資保険に代わる教育資金のおすすめの準備方法
「教育資金」と「保障」は分離するのがおすすめ
学資保険の、2つの目的「教育資金」と「保障」は、それぞれ別々に考える必要があります。
「教育資金」は、お金をしっかり溜めて増やしていくのに最適な方法
「保障」は、万が一の事態に生活と学業が保証される最適な方法
この2つ、それぞれのベストな答えを見つけることが一番おすすめです。
増資は増資、保険は保険、それぞれの専門の物を選ぶ方が、圧倒的にパフォーマンスがいいのです。
やはり、どっちつかずの「学資保険」は、どうしても中途半端な保障、中途半端な返礼率で、パフォーマンスが悪いのでおすすめできません。
学資保険は不要、実は貯金でも十分
返礼率110%程度で、解約の縛りなどのリスクを負うくらいであれば「貯金」とほとんど変わらないと私は思います。
貯金の方が、流動性が高く、融通が利くので、資産としては使いやすいです。
貯金だけだと「保障」を心配される方もいると思いますが、本当に万が一のことが起こった場合でも、日本には 「遺族年金」や 「生活保護」、 「就学援助」 や「大学無償化制度」があり、生活できなくなったり、学校にいけないという事態はまず起こらないはずです。
それでも心配な方は、掛け捨て型の安い保険に入れば十分だと思います。
保険の検討に当たっては、何社かのアドバイザーや国家資格者であるFPに話を聞いて、比較するのがおすすめです。
下記のサイトから、保険の無料相談ができるので、ぜひご活用ください。
相談は無料なので、プロのFPにお話を聞いてみるだけも価値があります。ぜひ、複数社予約をしてみましょう。
しょう君のママはどうしてる?
なるほど!ちなみに、しょう君のママは「教育資金」と「保障」はどうやって賄っているの?
私は、「保障」については、子供1人につき1000円の掛け捨て保険に入っています。
これは、子供の「ケガ」「病気」「物損」を保証するもので、「親の死亡・重度障害時の一時金」もついています。
よくケガをする男の子、動きの激しい男の子なので、よそ様の物を破壊したときにも弁償できるように備えていますので、学資保険の「払込免除特約」よりも補償範囲が広いです。
あとは、万が一の時には公的な保険制度などで十分だと思っています。
「教育資金」に関しては、ミドルリスク・ミドルリターンの投資信託・ETFで運用しています。
子供名義の証券口座をそれぞれ2人分用意し、「ジュニアNISA」口座で、子供が18歳になるまで非課税で運用し、2024年以降はいつでも好きな時に引き出せる状態にしています。
ちなみに2024年5月現在の投資資産は2人分で約600万円、評価損益率50%越えです。
下記は、1人分の口座の資産残高のスクリーンショットです。
※同日に同額投資してきたので、もう一方も資産状況は全く同じ
この300万円をこのままジュニアNISAに放置しておけば、上の子が18歳になる6年後、年利5%運用で400万円、年利10%なら550万円の試算。
さらに下の子が18歳になる8年後なら、年利5%運用で450万円、年利10%なら670万円の試算となっています。
投資元本は200万円以下なので、学資保険の返礼率よりもよほどハイリターンで、十分な教育資金が準備できます。
ミドルリスク・ミドルリターンな投資とは?
「投資」と聞くと「わからない」「怪しい」「怖い」というネガティブなイメージを抱く人もいるかもしれません。
日本は金融教育が先進国の中でも圧倒的に遅れているので、投資をする文化が根付いていませんから仕方ありませんね。
ただ、一定数投資によって子供の「教育資金」を賄っている人がいるのも事実です。
「投資」と言っても様々ですが、リスクの低い投資商品もあり、将来のお金を貯めるうえでは「インフレリスク」に強いのでおすすめです。
新NISAを活用しよう
私も活用しているジュニアNISAは、投資で得た利益が非課税になるという大変お得な国の税制優遇制度です。
ただし、2023年で終了していますので、もし検討している人は今後は「新NISA」の利用になります。
私の資産状況を見ての通り、かなりおすすめではありますが、資産形成や投資のことなんて全く持って無知と言う人は、一度ファイナンシャルプランナーに家計診断をしてもらったり、カウンセリングを受けてみるのも一つの方法です。
私も有料での家計コンサルを受け付けていますので、個別に何か知りたいという方はInstagramのDMでご連絡くださいね!
とはいえ、いきなり有料の相談は、、、、と言う人はまずは下記のような無料での相談がおすすめです。
学資保険って、本当に必要かしら?個別の家計状況をしっかり見据えて、資金計画を!
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