「NISA(ニーサ)ってどうやって買うんですか?」という質問を頂きました。
今回はそんな超初心者のために、NISAについて徹底解説します!
「子供の教育資金や自分たちの老後資金はNISA(ニーサ)で作りましょう」
このような情報が様々なメディアで発信され、よく耳にするようになりました。
金融庁も「貯蓄から投資へ」と国民に働きかけ、様々な投資の優遇制度が導入されています。
投資やNISAと言われても、これまで全く投資なんてしたこともないし、学ぶ機会もなかったから、何のことかさっぱりわからないわ、、、
それはごもっともです!
全くの投資初心者や、NISA(ニーサ)という言葉を初めて聞く人にとって、NISA(ニーサ)が何なのかがわからないと思います。
そんな状態で「NISAで教育資金を」「NISAで老後資金を」と言われても不安になってしましますよね。
今回は、そんな知識ゼロの超投資初心者の方に向けて、NISA(ニーサ)について丁寧に解説したいと思います。
株・投資の超初心者がNISA(ニーサ)で勘違いしがちなこと
「NISA(ニーサ)」という商品はない
冒頭で、「NISA(ニーサ)ってどうやって買うんですか?」と言う質問が来るとお伝えしました。
投資の超初心者がよく”「NISA」という商品がある”と勘違いしている場合があります。
NISAは商品名ではありません。
NISA(ニーサ)は、「少額投資非課税制度」という制度の名称です。まずはここを理解しましょう。
「投資」と「NISA(ニーサ)」の違い
投資初心者の中には、「投資」と「NISA」の明確な違いが判らず、なんとなく「NISAは投資の一種」という認識を持っている方も多いと思います。
ここでは、「投資」と「NISA」の違いを明確にしていきたいと思います。
投資とは?
投資とは、「将来得られるリターンのために、資金を投じる活動」の総称です。
投資には、資格などの勉強に資金を投じて将来の高給を期待する「自己投資」や、不動産の売買や運用をする「不動産投資」、金への投資など、さまざまな種類があります。
「NISA」は、数ある投資の中の「株式投資」における税制度の1つという位置づけです。
「投資=NISA」ではありません。
NISAと投資の関係
投資の種類の一つに「株式投資」があり、株式投資をする際に発生する税金を、非課税にする制度が「NISA」です。
簡単に言うと、”「NISA」と言う枠の中での株式の取引は、非課税になりますよ”ということです。
「NISA」はただの枠組み。その中身が株式投資です。「NISA」を買うことはできません。NISA制度を使って、株式を買うことができるのです。
「NISA(ニーサ)とは」を超初心者向けにわかりやすく説明
NISA(ニーサ)とは小額投資の非課税制度
上記でも説明した通り、株式投資の取引には「税金」がかかります。
かかる税金は2種類で、配当金にかかる「配当課税」と、売却時にかかる「譲渡益課税」。
それぞれの税率は、利益の20%です。
この20%の税金をまるまる免除する制度が、小額投資非課税制度のNISAなのです。
投資にかかる2種類の税金とNISA
配当課税とは?
株式を所有していると、定期的に「配当金」を受け取ることができます。
例えば、年間10万円の配当金を得た際には、配当課税20%の2万円が源泉徴収(天引き)され、得られる配当金は8万円です。
NISAで運用すると、この配当金課税は非課税となり、10万円まるまる配当金を受け取れます。
譲渡益課税とは?
例えば、400万円で買った株が500万円で売れたとき、100万円の売却益が出ます。
この100万円の売却益には、通常は20%の譲渡益課税20万円がかかるので、得られる利益は80万円になります。
NISA制度を利用すると、この20%が非課税になるため、100万円の利益が丸々手に入ります。
国が投資利益にかかる税金を、全部免除してくれる制度ってことね!投資するのにこれを使わない手はないわね!
NISA(ニーサ)には3つの種類がある
NISA制度が、投資にかかる税金を非課税にする制度だとわかりました。
ただ、一言にNISAと言っても、実はNISAには3つの種類があります。
2014年に開始した「一般NISA」、2016年に開始した「ジュニアNISA」、2018年に開始した「つみたてNISA」です。
それぞれのNISAは、非課税で投資できる金額の上限や、非課税で運用できる年数、投資できる商品の種類に大きな違いがあります。
簡単に比較してみると下記の通りです。
一般NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
---|---|---|---|
対象者 | 日本在住の成人 | 日本在住の成人 | 日本在住の0~19歳 |
非課税運用期間 | 5年 | 20年 | 5年 |
ロールオーバー | 可 | 不可 | 可 |
払い出し制限 | 制限なし | 制限なし | 18歳まで制限あり |
年間非課税枠 | 120万円 | 40万円 | 80万円 |
投資対象商品 | 上場株式・投資信託 | 特定の投資信託 | 上場株式・投資信託 |
合計非課税枠 | 最大600万円 | 最大800万円 | 最大400万円 |
「ロールオーバー(非課税期間延長)」の仕組みなど、それぞれの現行のNISA制度の詳細については、下記で説明しています。
そして、現行のNISA制度は2024年に新しく生まれ変わります。
その変更点などについては、下記に詳しくまとめました。
投資初心者におすすめのNISA(ニーサ)は?
上記では、簡単に3種類のNISAを説明しました。
ここでは、「超初心者」にはどのNISA制度がおすすめかを解説します。
と言うのも、NISA制度は3種類のうち、1人1種類しか選ぶことができないからです。
※成人であれば、一般NISAか積立NISAのいずれかになります。
積立NISA(ニーサ)が初心者におすすめ
投資の超初心者であれば、まずは「つみたてNISA」から始めることをおおすすめします。
金融庁も「長期・積立・分散投資」投資を推奨していて、この投資方法が一番リスクが少なく、資金を増やしやすい方法だからです。
積立NISAでは、投資できる商品についても、金融庁が厳選した投資信託と決まっており、超初心者が金融商品を選ぶ際にも失敗しにくいようになっています。
また、上限金額も年間80万円で、月額換算では33,333円と、全くの初心者が少額から投資を始めるのに最適の制度設計になっています。
月33,333円では投資には少なすぎるように思いますが、20年間運用すると1300万円を超えます。夫婦でつみたてれば、2600万円を超えます。小額だからと侮れない金額ですね。
一般NISA(ニーサ)が株超初心者に向かない理由
一方、投資の全くの初心者がいきなり一般NISAを始めることはおすすめしません。
と言うのも、年額120万円5年間の運用となっており、投資できる商品も個別株などから幅広く選ぶことができます。
個別株は購入できる最低単位があり、1種類の株を買うにも少なくとも10万円程度は必要です。
非課税運用期間も短いことから、いきなり初心者が手を出すには難しいのです。
ただ、2024年から一般NISAの制度は大きく変わります。
つみたてNISAと一般NISAのハイブリットのような制度設計になっています。
それでも、「長期・積立・分散投資」の積み立てNISAの方が、超初心者向きではあります。
NISA(ニーサ)を購入できるところ
NISAを始めるには、まずNISA口座を開設することが必要です。
銀行や証券会社、ゆうちょなどの各金融機関でNISAの口座は開設できます。
手数料は投資の敵
超初心者の方にも口座の開設は「ネット証券」をおすすめします。
その理由は、「手数料の安さ」にあります。
投資の際に意識する必要がある大事な要素の1つが「手数料」です。
1%の利回りが大きな差を生む投資において、1%でも手数料の安いところにNISA口座を作るのは鉄則です。
初心者でも窓口に行ってはいけない
投資の初心者程、銀行などの窓口を利用していろいろと窓口で説明を受けて投資を始めたいと思いがちです。
ただ、窓口に行ってしまうと、手数料の高い(銀行にとって)儲かる商品を案内されてしまいます。
超初心者程、金融のプロにすすめられた商品だからと安心してしまいますが、窓口で案内されるのは絶対に買い手にとっての最良のチョイスではないと肝に銘じる必要があります。
ネット証券を自分で開設するのがおすすめ
NISAで投資を始めるならネット証券一択とさえ私は思っています。
手続きはそう難しくありません。まずはネット証券に口座開設を依頼し、NISA口座も同時に開設依頼を出すだけです。
身分証の提出など、各金融機関の指示に従えば、1か月ほどで審査が完了してNISA口座が開設されます。
超初心者はNISA(ニーサ)をいつ始めればいいの?
「今でしょ!」答えはそれしかありません。
証券口座開設に時間がかかるのと、口座を開設したからといってお金がかかったり、絶対に投資しなくてはいけないということはありません。
まだどうしようか迷っていたとしても、とりあえず証券口座の開設を申し込んでみてください。
なぜなら、口座開設には1~2か月かかるので、その間に十分考える時間があるからです。
何にどんな風に投資していくのかは、申し込みが済んでから考えるので十分間に合います。
善は急げと言うものね!早く申し込みを済ませなくっちゃ!
投資は期間を長く持てば持つほどパワーを発揮します!少しでも早く始めることをお勧めします!
以上が、NISA制度についての超初心者に向けての解説でした。
これでもうあなたは「超初心者」ではありませんね、これからさらに詳しく投資についていろいろな知識を身につけて、ぜひNISA制度を活用してみてください♪
今後も、一緒に投資の勉強していきましょう♡
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